中国のインターネット検閲|金盾

金盾(きんじゅん、ジンドゥン)という言葉は、中国のインターネット検閲を語る上でのキーワードです。中華人民共和国において計画されている巨大検閲システムのことです。共産主義の危険性を訴えたジョージ・オーウェルに登場する監視システムテレスクリーンになぞらえられたり、赤いエシュロン、サイバーの長城などのようにニックネームまで作られて呼ばれたりしているようです。

Great Wall、つまり万里の長城をもじった Great Firewall という呼称もあるほどです。中国国内外で行なわれるインターネット通信の接続規制、または、遮断できるための大規模な検閲システムがこの金盾なのです。最終的にはデジタル信号処理、例えば音声、映像、顔認識などのハイテクを応用することになっています。現在、Webサーバへの接続の規制において、検閲対象用語を基に遮断を行なうのが特徴となっているようです。

今後はデータベースのバージョンアップだけではなく、パソコンのIPアドレスごとに履歴を解析し、ユーザーでもひとりひとりの政治的傾向を分析した上で接続の可否を判断する推論機能を持たせる予定であるといいます。本当に驚きですが、この中国のインターネット検閲システム金盾自体が人工知能に近付いてきているといっても過言ではないでしょう。これは例えばサーチエンジンでチベットという単語をで調べたとします。

この場合は問題が無かったとしても、チベットを調べた後に人権を調べようとすると遮断されるといった事例がありうるのです。ワシントン・タイムズの報道によると、中国西部にはパラボラアンテナ、人工衛星、高速コンピュータなどを使って、国内の電話・ファックス・インターネット回線などの通信を常に傍受している施設があるといいます。また、国外の情報も収集しているという報告もされています。こうした中国のインターネット検閲システムの進化には対抗プログラムの存在も挙げられています。